来月9日に、カワイグレードテストを受ける生徒さんが
何人かいます。本日、その一人で6級を受ける生徒さん
のレッスンをいたしました。
忙しい子ですので、練習時間を確保するのに苦労しています。
でも、よどまず常に先へと挑戦する姿はなかなかたくましい…!
えらいぞ、頑張れ。
先生もいつも応援しているからね。
さて、本日聴かせてもらった課題曲は、うむ。まあまあかな?
でも、心配なのは選択曲の
“バガテルop.119-1”(ベートーヴェン)です。
弾く前に一言…その生徒さん曰く、
「先生…バガテル…じゃないです。。。マジ鬼門です。」
(→難しくてめげそう、ということらしいです。)
バガテル。もともとは”つまらないもの”という意味でしたが、ベートーヴェンはピアノの小品にその名を用い、それぞれに特徴のある美しい音楽を作りました。
…との解説が楽譜の下にあります。
それを受けての先ほどの言葉…。
つまりは、”つまらないもの”などどいう謙虚な名前に似合わず”かなり内容が濃くて侮れないもの”だと練習していて痛感しました、と。
…そうだね。
今は、その楽しさがわからないかも知れないね。
でも、弾きこんでいってその作品をもっと自分のものにしていったら、この曲の本当の良さがわかると思うから、もうひと踏ん張り頑張って!
そう励ましながら、細かな部分の注意や弾き方を指導し、最後に私が心を込めて弾き、レッスンを終了しました。
「頑張ります!ありがとうございました。」
…という言葉とともに、その生徒さんはちょっとスッキリしたお顔で帰っていきました。
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